歯科医師２年目の２０００年の出来事です。学生時代にパン屋のバイトで一緒に働いていた他大学出身の友人から、
「母がインプラント治療をする必要があるのだけど、良い先生を知らない？」
と相談を受けました。

当時、九州大学ではインプラント治療をするのは口腔外科ではなく、補綴（ほてつ）科という被せ物や入れ歯治療を専門とするところで行われていました。その科に所属する友人に聞くと、福岡天神で開業されている山道信之先生が良いと聞き紹介しました。
すると普段見学を受けつけていない山道先生から一度来なさいと連絡を頂きました。
ご挨拶にいくと、「高﨑先生は、法医学という人と違った道を進んでいるから面白い。良かったら時間をつくって見学に来なさい。」と言われ、毎週土曜日に、インプラント治療の勉強を始めることになりました。

山道先生は、全国で講演され、専門書も出されている先生で、インプラント治療だけでなく、歯科医師の礎をつくって下さった恩師の一人です。

その時に手術のアシスタントをしながら手術方法の手ほどきを受け、自身でも２０００年の秋から当時アルバイトをしていた他の医院で、インプラント治療を開始しました。山道先生のおかげで、今ではインプラントの治療経験が二十数年となりました。

開業後も研鑽を重ね、２００８年夏に短期渡米し、サンフランシスコの故ドクター・ラムから直接指導を受けました。
現在は、そのインプラント埋入（まいにゅう）方法をアレンジした『ＮＴインプラント』という腫れや痛みが少ない方法を中心に、毎月２名前後の埋入を行っています。